玉屏風散

 やる「気」や、元「気」のある人は、風邪をひきません。それは、肺による呼吸と、胃腸系の食事によって、からだとこころを動かすための「」をたくさんつくりだすことができるからです。「気」が多い状態だと、細菌やウイルスの侵入口である粘膜に付着したときに、元気な免疫細胞が俊敏に動いて適切な指令を出して、からだの他の場所にいる仲間の免疫細胞を集め、害になるものを破壊し、排除してくれます。


 一方で、花粉症や、鼻炎などのアレルギーは、免疫細胞が過剰に反応してしまっている状態です。そうした過剰反応も、適切な気の流れに調整することで改善することができます。これには、の調整も必要になることがありますが、気が少ない気虚という状態では、その調整も難しくなるため、ある程度の気を補うことが必要なため、花粉症や風邪の治療には、欠かせない漢方薬がこの玉屏風散です。


 玉屏風散に含まれる黄耆(オウギ)白朮(ビャクジュツ)という生薬は、そうした気管支や小腸などの粘膜面を司る「気」(衛気・エッキ)を高める効果があり、風邪をひきにくくしてくれる作用があります。さらに防風(ボウフウ)という生薬は、ウイルスや細菌といった病原体の侵入に対し、適切な免疫反応をひき起こす能力を助けてくれるため、花粉などの病原性が少ない異物の侵入に対しては、反応を過剰に起こさないように制御してくれるため、花粉症による鼻炎を緩和してくれます。科学の世界ではTLR(Toll Like Recepter)という、細菌やウイルスを識別する印が出ていることがわかっていますが、防風はそうした植物や動物の判別を適切に判別する能力を高める機能があると考えられています。この防風という生薬は、栽培が難しく、幾多ある生薬のなかでも、特に高価なものとして古くから知られているため、玉屏風散の「玉」という字は貴重なものという意味があります。また「屏風」はウイルスなどからからだを守る屏風としての役割を示しています。風邪予防や、花粉症の改善のために用いられる貴重な漢方薬です。


<内服方法>

・1回1包を朝と夕の空腹時に水・お湯・自整茶などとともにご内服ください。

・包装を振り、角に薬を集めてから、包装を斜めに切ることで、粉が舞うことが防げるので、無駄なく飲みやすくすることができます。

・人ごみへ出かける時や、気道系の風邪をひきやすい冬、花粉が飛び散る春などには、1回の量を増やすよりも、1日3〜4回と内服回数を増やすと、効果が高まります。

 

<構成生薬>

黄耆(オウギ)白朮(ビャクジュツ)防風(ボウフウ)

 

 

玉屏風散をおすすめしたい方

 

・風邪をよくひきやすい人の感冒予防のために

 

・特に気道系の鼻炎や長引く咳

 

・肘・膝の屈曲面のアトピー・湿疹などの、肺が弱ったことによる汗腺の乱れが原因の皮疹

 

・汗をかきやすい人(肺気は汗の分泌と関係しています)

 

・副鼻腔炎や後鼻漏などの鼻づまりがある方は、鼻通茶の併用をおすすめします。

 

・鼻がつまるよりも鼻水が出てしまう方は水滞(すいたい)という水が溜まっている状態です。鼻水やむくみ・軟便・朝のだるさがある方は、自然塩の積極的な摂取と、水のたまらない生活と食養生を心がけてください。

 

 

 免疫というものは「疫(病)」を免れるための機能です。「自己」と「非自己」を識別して、攻撃するべきものは攻撃します。強すぎるとアレルギーという症状をひき起こし、弱すぎると微生物の侵入を許してしまいます。玉屏風散はそうした免疫力の調整をしてくれるため、老若男女問わず、多くの方にご利用いただける漢方薬です。1000人に一人程度、のどが痛い、お腹をくだすなどの副作用が出る方もいらっしゃるので、そうした副作用が出てしまう方は、冷蔵庫に保存して、季節が変わった体調の良いときに、再度試してみてください。万が一、それでも副作用が出るかたは、身の回りのお世話になっている方や、大切な方に、差し上げてください。副作用がとても少ない漢方薬ですが、効果のある医薬品のため、そうしたことが起こってしまうこともあります。ただし、そうした副作用が出てしまうということは、体内に「」が溜まっている証拠でもあるので、「熱」を溜めない生活や漢方薬の内服を心がけましょう。

 

 

 

//////////////////////////////////
患者様の声
//////////////////////////////////



● コロナだけでなく感染症に罹りにくいという安心感があります。(40代 女性)

他の漢方薬よりも粉が細かく、喉に貼り付きやすく飲み方が慣れるまでむせていたのと、苦味もあるため、当初は苦手でした。でも、ワクチンが出る前に玉屏風散を飲み始められたので、安心感はとても大きかったです。我が家はお陰様で誰一人まだコロナには掛かっていませんし、去年はインフルエンザにもかかっていないです。本当に有難いです。(50代 女性)

● 飲みやすい。子どももしっかり飲んでいる。習慣になった。(40代 女性)

● 風邪をほとんど引かなくなりました。家族も同じくです。(50代 女性 / 60代 男性 / 50代 女性 / 50代 男性

● 内服してから風邪もひかないし、インフルエンザにもなっていません。(30代 男性)

● 飲んで劇的に体調が良くなった等は感じないが風邪はひきにくくなった。普段風邪気味の時に葛根湯のような漢方では改善せずパブロンのような市販薬を飲む事が多かったが秋に風邪気味になった時は葛根湯と玉屏風散で症状は治まった。(40代 女性)

● 健康のために飲んでいたが、コロナ予防のため真剣に飲むようになり、1日2回服用している。だるさがなくなり、風邪をひくこともなくなった。(60代 女性)

● 玉屏風散を家族で飲み始めてから、風邪を引かなくなりました。軽い症状で出ても、普段処方していただいてる漢方と合わせて気にせず過ごせるようになりました。(40代 女性)

● 玉屏風散を服用してから、花粉症や鼻炎の症状があまり出なくなった。風邪をひかなくなった。(30代 女性)

● 他の症状に対する漢方のように、効いている実感はあまりありませんが、いつの間にか風邪をひかなくなリました。(40代 女性)

● 風邪気味の時に早めの服用するとひどくならずに予防できるように思います。(60代 女性)

● 花粉症がとても軽くなりました。そして風邪を引きにくくなったと思います。(40代 女性)

● 花粉症にとてもよく効きます。花粉症がらくになり、とても感謝しております。予防効果もあるとのことで、継続して服用しています。(60代 女性)

● アレルギー性の鼻炎とそれに伴う咳が出ている時に飲んでいて、かなり助かっていました。(40代 女性)

● まだ、よくわかりませんが、何となく元気になってるような気がします。(70代 女性)

● 家族とその周りにコロナ感染者がいないので予防効果はわかりませんが、家族が風邪を引いたときに予防のために飲んでいます。また人混みに外出するときは事前に服用します。自分が風邪を引きそうな時、引いた時は処方されている漢方薬とともに朝晩必ず服用しています。本当に風邪が軽くすみます。(60代 女性)

● コロナワクチン接種後、全身に蕁麻疹が出るようになりましたが、玉屏風散を飲むと蕁麻疹がひきます。(50代 女性)

● 私と同居する息子ともにワクチン接種を受けないことを選択しています。私は保育士、息子は介護士であり、職場環境的には陽性になるリスクが高く、実際に息子の職場では陽性者や濃厚接触者がでている現状ですが、今の所、2人揃って感染を免れています。(50代 女性)

 

 

 

 

「玉屏風散」製品ページ(閲覧専用)へ▶

「五行診断一式:自整茶5種お試しセット」製品ページ(閲覧専用)へ▶

「感冒セット」製品ページ(閲覧専用)へ▶

「花粉(アレルギー)のしおり」製品ページへ▶

「自然塩」製品ページへ▶

 

こちらの漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です(「花粉のしおり」「自然塩」は除く)。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。

  

 

 

[関連解説]

子どもの内服方法(玉屏風散)について

子どもの内服に関して

呼吸について

風邪をひかない方法

感冒の予防・初期治療について 

こころとからだの「熱」について

「水」について:水滞(スイタイ)

塩について