「血」について:血虚(ケッキョ)・瘀血(オケツ)
東洋医学の考え方の一つに「気血水」という考え方があります。この考え方は人間のからだを川に例えるとわかりやすいと思います。気というのは川の水のようなもので、元気で活発だと気の量=川の水の量の多い川になります。血というのは、川岸の栄養のようなものです。
もともとの体質で、心・肝・腎といった血をつくる臓器が弱い人や、気虚の状態が長引いたりすると、川の周囲への栄養が不足してきます。この状態が「血虚」。
肌や爪・髪の毛が傷み、ひどい状態では全身がやせ細ってしまいます。筋肉の栄養が足りないとこむら返りを起こし、脳の血が足らないとフラッシュバックのような突然の不安に襲われたりします。眠りにつくことができても、途中で何度も起きてしまうようになります。
「血」が少ない状態だと、血の流れが悪く、よどんだ状態になります。これが現代病の特徴である「瘀血」という状態です。
この状態を招くものは、甘いもの(特に白砂糖・三温糖)や、現越鎮痛薬、ステロイド、運動不足などです。女性で特に多いのが、甘いものが好きで瘀血になると、まずは生理に塊が出るようになります。すると、頭痛・胃痛・生理痛・排卵痛などが生じて、鎮痛剤をとるようになると、どんどんと瘀血が進みます。
人間は悪いときに悪いものを欲しくなるので、白砂糖をどんどん食べて...肩こりや、シミがひどくなり、生理前のイライラの月経前症候群、子宮筋腫・卵巣嚢腫になりやすくなります。
さらにこの瘀血は、慢性的なアレルギーや高血圧、便秘などの原因になっていることが多く、症状が頑固で強くなります。
甘いものがやめられない!という人も、その原因である瘀血を治療することで、甘いものへの欲求自体も自然と解消されていきます。
瘀血についてより知りたい方は下記をご参照ください。