西洋医学には、ウイルス性の感冒に関する薬、つまり「かぜ薬」がありません。それに対し、漢方医学では、優秀な漢方薬がたくさんあります。
さまざまな感冒の初期治療の鉄則は、風邪をひかないように気をつけながら、
「かかったら自分でなおす!」
ということが重要です。特に、新しいウィルス性の感染に対しては、
「最初の3日間は、病院に行かない!」
ということが、一番重要になってきます。その理由は、
① 診断をつけても治療がないから意味がない。(特に最初の三日!)
② 風邪で疲れてるのに、感染リスクの高い病院へ行くことは害である。
③ 医療崩壊と、医療費の無駄づかいを防ぐ。
ということです。診断をつけないと他の人にうつすかもしれない。という方がいるかもしれないですが、そもそも「風邪をひいたらうつさないように家でじっとする」ということは、すべての感染症の鉄則です。病院に行くほど、医療スタッフの感染リスクもあがるので、最初の3日は自分で治療をしましょう。解熱したら咳などの症状があるうち、あるいは解熱後5日間は、人との接触を避けてください。
3日経っても、改善がない場合は、他の病気の可能性もあるので、病院へ行きましょう。
逆に最初の3日は、解熱剤(免疫抑制剤)ぐらいしか西洋医学にはありません。
◯ 風邪をひかないように
風邪(感冒)を予防する方法は、玉屏風散(ギョクヘイフウサン)と天体リズムに合わせた早い就寝と就寝時のテーピングです。
それでも風邪をひいてしまったら。。。
風邪はまず、寒気があるかないかで漢方薬の使用法が違います。
寒気が少しでもある場合には、「1葛根湯」を気軽に内服しましょう。首の後ろに効果を感じる薬なので、肩こりなどにも有効です。葛根湯のポイントは、風邪の初期だけ使うことです。長引いた感冒では、津液(シンエキ)という体内の水分を失わせてしまうので、長期連用は控えてください(長くて2、3日)。
葛根湯より強いのが、「27麻黄湯」です。麻黄湯は葛根湯よりも強いので、身震いするような寒さがある場合は、感冒初期に汗をかくまでつかいましょう(長くて1日3回まで)。
葛根湯も麻黄湯も、汗をかかせる薬です。汗をかくと、寒気がおさまるので、その後は出番がありません。葛根湯は2000年前の薬です。
また、入浴は体力を消耗するので、高齢者や一般的な感冒の際(特に中期以降)は推奨できませんが、まだ体力のある感冒初期で、寒気がある場合(お風呂に入りたい!と思う場合)は、熱めのお湯に、体の中心まで温めて、短めの時間で出るようにしましょう。
感冒時の発熱は、ウイルスを倒すために人間の免疫細胞が必死に出しているものです。
入浴前に葛根湯を2袋飲んで、体温を40度近くまであげて、汗をダァーッとかくと、寒気がなくなり、感冒が治癒の方向へ向かいます。汗をかききらずに、寒気が持続している場合は、入浴後すぐに1〜2時間程度布団にくるまって、汗を徹底的にかきましょう。
寒気があるにせよ、ないにせよ、とりあえず感冒やアレルギーには銀翹散です。
特に、のどの痛みや、鼻炎などのアレルギーや感冒に奏功します。風邪の初期〜中期にかけて使用する薬です。寒気があれば、葛根湯とともに用いるのがおすすめです。
感冒初期は、玉屏風散と銀翹散を併用して、寒気があればそこに葛根湯を加えます。
この薬は200年前ぐらいにできた比較的新しい名処方なのですが、日本の鎖国中のため、日本では保険適応がありませんが、飽食の時代の薬です。中国でもっとも売れているかぜ薬です。一般販売されている銀翹散は、エキス製剤ですが、本来は生薬を粉にしたものが「ホンモノ」です。当院では、銀翹散のホンモノを作成しました。
もともとは帯状疱疹ヘルペスウイルスに対する漢方薬ですが、中国科学院がコロナに効く!ということを発表し、2日間で中国全土からなくなったという噂の漢方薬です。COVID-19(とくに夏のデルタ株)の重症化には、湿熱という動物性タンパクの過剰摂取や、ストレス・遅い睡眠などが関与しています。
過剰な免疫応答によるもので、サイトカインストームという状態が起こります。双黄連はそれを防ぐ煎じ薬です。発熱がひかない場合には、双黄連を30分程度ぐつぐつ煮込んで内服すれば、熱がスーッとひいてくれます。お子さまの内服も可能です。
回復期に入ったら・・
感冒の初期治療に成功して、解熱したら、9小柴胡湯や、食欲がないときは45桂枝湯、完全に解熱したら、41補中益気湯、48十全大補湯などの補気剤を内服して体力を回復しましょう。
玉屏風散も感冒回復の補気剤としても用いれるので、感冒予防・初期・回復期とずっと内服のできる漢方薬です。
これらは一家に常備しておくと良いと思います。
*こちらの漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です(「花粉のしおり」は除く)。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
[関連解説]
つゆくさ医院
「新型コロナおよびその他感冒初期対応」
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医師より診断を受けた方は、その診断をもとに、各リンク先の内容をご確認の上、ご希望の製品をご注文ください。
・気虚
・痰濁
・「熱」について 『双黄連』
・「怒り」について 『清心茶』
・「睡眠」について
・呼吸について
・瞑眩(めんげん:好転反応)について
・副作用について
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→ ① 歯軋りや食いしばりがある場合は『肝気鬱結』
自整茶「清心茶」
漢方薬「54抑肝散」 or 「83抑肝散加陳皮半夏」
② 水がたまって浮腫・鼻水・軟便のいずれかの症状がある場合は『水滞』
自整茶「人類茶」
歯ぎしりや食いしばりがあり、寝起きにアゴや側頭部が痛む
→ 肝気鬱結
自整茶「清心茶」
漢方薬「54抑肝散」or「83抑肝散加陳皮半夏」
疲れた日の夕方ぐらいから全体がぼんやりと痛くなる
→ 気虚
自整茶「氣新茶」
漢方薬「41補中益気湯」
ほてりやイライラ・血虚があれば「48十全大補湯」
不安があれば「65帰脾湯」
目が疲れると目の奥が痛む
→ 肝気鬱結
自整茶「安目茶」
冷え・目のつかれ「11柴胡桂枝乾姜湯」
時間に関係なく強く痛む
→ 瘀血
自整茶「巡血茶」
漢方薬「25桂枝茯苓丸」 or「125桂枝茯苓丸加薏苡仁湯」
生理痛があれば「106温経湯」
緊張したり血圧が上がると後頭部から側頭部周辺が痛い
→ 肝気鬱結
自整茶「清心茶」
漢方薬「47釣藤散」(朝夕食前)
生理の前に痛くなる
自整茶「巡血茶」
生理中から後に痛む
自整茶「巡血茶」
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→ 肝気鬱結
漢方薬 「12柴胡加竜骨牡蛎湯」
途中で目が覚めてしまう
→ 血虚
漢方薬 不安・耳閉は「137加味帰脾湯」 ほてり「46七物降下湯」
早朝に目が覚めてしまう
→ 血虚
漢方薬 不安・耳閉は「137加味帰脾湯」 ほてり「46七物降下湯」
熟睡できてる感じがしない 朝になっても疲れがとれない
→ 水滞・腎虚
「自然塩」
自整茶 「安目茶」
寝る前に携帯電話などのブルーライトを見る
→ 夕飯以降、特に就寝2時間前には携帯の電源をOFFにしましょう。
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不安は水滞 or 血虚 「自然塩」 自整茶「人類茶」「巡血茶」
朝の不安が強い
夜の不安が強い
→ 血虚 and 陰虚 自整茶「巡血茶」「人類茶」 「自然塩」
フラッシュバックが強い
過敏性腸症候群:軟便型は「60桂枝加芍薬湯」、便秘型は「134桂枝加芍薬大黄湯」
不安を感じると腹痛・下痢・便秘などがある
過敏性腸症候群:軟便型は「60桂枝加芍薬湯」、便秘型は「134桂枝加芍薬大黄湯」
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18時以降の炭水化物・糖質を控える
うさぎの糞のようなコロコロした便(兎糞便)が出る
→ 陰虚 自整茶「人類茶」 「自然塩」 漢方薬「126麻子仁丸」「87六味丸」
足が冷えれば:「7八味地黄丸」
夜尿・膝痛があれば:「107牛車腎気丸」
白砂糖の入ったお菓子などを週に3回以上食べる(量は問いません)
硬便・高血圧・便秘:「105通導散」
月経不順・ほてり・便秘:「61桃核気湯」
生理痛:「106温経湯」
夕食を食べ終わるのが19時以降
→ 気滞 陰虚火旺 自整茶「氣新茶」 漢方薬「14半夏瀉心湯」
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→ 自整茶「氣新茶」
肉などを食べると下痢 → 漢方薬「128啓脾湯」
緊張で腹痛・軟便 → 過敏性腸症候群 漢方薬「60桂枝加芍薬湯」
胸焼けや胃もたれがある
ゲップ・おなら・下痢軟便など → 漢方薬「14半夏瀉心湯」 or 「43六君子湯」
不安を感じるような状況で下痢、腹痛になる
緊張で腹痛・軟便 → 過敏性腸症候群 漢方薬「60桂枝加芍薬湯」
肉など特定のものを食べると下痢になる
アルコールを飲むと下痢になる
夏になると軟便が多い
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陰虚火旺 漢方薬「46七物降下湯」(とくに血圧が高い方。低くてもほてりがあれば◯)
水滞(朝の不調・不安・むくみ・鼻水):漢方薬「39苓桂朮甘湯」
目をつぶってもぐるぐる回るような回転性のめまいがある
不眠症状がある
不安あれば:漢方薬「137加味帰脾湯」
多夢なら:漢方薬「103酸棗仁湯」
ほてり・めまい・高血圧なら:漢方薬「46七物降下湯」
ほてりがある
ほてり・めまい・高血圧なら 漢方薬「46七物降下湯」
おりものが多かったり、胃もたれがある
ストレスを感じるとめまいがする
→ 肝陽上亢 漢方薬「46七物降下湯」
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→ 水滞 自整茶「人類茶」 「自然塩」を眠前に3-6g内服 漢方薬「17五苓散」「117茵蔯五苓散」
鼻水・手のむくみ:漢方薬「28越婢加朮湯」
足冷え 陰陽両虚:漢方薬「7八味地黄丸」 冷えなければ「87六味丸」
夜尿・膝痛があれば:漢方薬「107牛車腎気丸」
夕方になるとむくんでくる
イライラ・ほてりなければ:漢方薬「41補中益気湯」
血虚もあれば:漢方薬「48十全大補湯」
不安あれば:漢方薬「65帰脾湯」 or 「137加味帰脾湯」
時間に関係なくずっとむくんでいる
→ 水滞 「自然塩」 漢方薬「17五苓散」「117茵蔯五苓散」
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→ 実熱 漢方薬「15黄連解毒湯」
帯状疱疹・じんま疹あれば重症時「双黄連」頓服
常時内服 漢方薬「57温清飲」
皮膚かゆみあれば 漢方薬「50荊芥連翹湯」
ストレスやリンパ節腫脹あれば 漢方薬「80柴胡清肝湯」
冬の寒い時期に血圧が高くなる
夜尿・膝痛あれば 漢方薬「107牛車腎気丸」
ほてり・不眠あれば 漢方薬「46七物降下湯」
後頭部の頭痛がある
後頭部の頭痛があれば 漢方薬「47釣藤散」
めまいや立ちくらみがある
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「花粉のしおり」
入浴などの温まった後に症状が強くなる
→ 実熱 漢方薬「15黄連解毒湯」
帯状疱疹・じんま疹あれば重症時 漢方薬「双黄連」頓服
常時内服 漢方薬「57温清飲」
皮膚かゆみあれば 漢方薬「50荊芥連翹湯」
ストレスやリンパ節腫脹あれば 漢方薬「80柴胡清肝湯」
時間に関係なく症状が出る
→ 血虚 + 実熱 血虚 自整茶「巡血茶」 漢方薬「80柴胡清肝湯」
乾燥すると強くなる
→ 血虚 自整茶「巡血茶」 漢方薬「86当帰飲子」 「自然塩」
乳製品・肉(特に牛・鳥)・アルコールで症状が強くなる
→ 実熱 漢方薬「15黄連解毒湯」 乳製品の一時中止(前腕や首から上の湿疹なくなるまで)
帯状疱疹・じんま疹あれば重症時 漢方薬「双黄連」頓服
常時内服 漢方薬「57温清飲」
皮膚かゆみあれば 漢方薬「50荊芥連翹湯」
ストレスやリンパ節腫脹あれば 漢方薬「80柴胡清肝湯」
花粉症があり目のかゆみの症状がある
花粉症があり、鼻水の症状がある
「19小青竜湯(くしゃみ・鼻水)」+「28越婢加朮湯(むくみ・鼻水)」
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→ 瘀血
生理の前に不調がある
自整茶「巡血茶」 「自然塩」 漢方薬「23当帰芍薬散」「67女神散」
生理の後にだるさが残る
→ 血虚
自整茶「巡血茶」 「フェロミア錠(鉄剤)」 漢方薬「23当帰芍薬散」
排卵時に頭痛や腹痛がある
生理の前に過食になる
→ 実熱 漢方薬「67女神散」
生理の前にむくみや軟便がある
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夕方になるとだるい
ほてりがあってだるい
→ 陰虚火旺 漢方薬「46七物降下湯」
時間に関係なく常にだるい
ほてりなければ 自整茶「人類茶」or 漢方薬「41補中益気湯」
自分はうつ病だと思う
学校や会社の前日や出勤日に限ってだるい 休日は元気
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従来の漢方治療では、病院に通って医師の処方せんを薬局で調合してもらい、自宅で毎日同じ漢方薬を次の診察まで飲み続ける。ということがされてきました。
ところが、現代社会の日常は目まぐるしく変化します。病院に通う以前に、病院で処方される漢方薬を適切な情報のもとに、お茶として日常的に自分自身で選んで内服することで「自分で整える」ことを可能にするのが、当サイトで処方される「自整茶」です。
構成されている生薬は、これまでにネット通販などで一般的に販売されていた効能効果が認められない健康食品の原料としての食品的な生薬だけではなく、医師の処方でなければ内服できない「医薬品原料」に使用されている生薬を中心としています。
医薬品に分類される生薬は、効能も強いものが多いわけですが、ある程度の診断に基づいた選択と、副作用に対する知識があれば、安全に使用することができるものです。また副作用が出たと判断した場合には、服用を中止して様子をみれば通常は正常な状態に戻ることができます。
現在の医療界では、9割の西洋医が漢方薬を処方しています。ところが、舌診や脈診、腹診などをしない医師は、西洋医学の学習しかしていない医師なので、多くの場合、東洋医学の素人と変わらないのが現状です。そのような状況の中、漢方薬を必要としている方々に、より適切な漢方薬の利用を可能にするために、このサイトの運営が始まりました。
自整茶は、漢方医療の中でも、日々の内服を続ける中で、ゆっくりとじっくりと効果を現してくれる、いつでも楽しみながら飲める漢方薬を念頭に構成されています。
[自整茶一覧]
「五行診断一式:自整茶5種お試しセット(閲覧用)製品ページへ▶
*上記の漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です(「安目茶」は除く)。お求め希望の場合は「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
[関連解説]
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一方で、花粉症や、鼻炎などのアレルギーは、免疫細胞が過剰に反応してしまっている状態です。そうした過剰反応も、適切な気の流れに調整することで改善することができます。これには、熱や水の調整も必要になることがありますが、気が少ない気虚という状態では、その調整も難しくなるため、ある程度の気を補うことが必要なため、花粉症や風邪の治療には、欠かせない漢方薬がこの玉屏風散です。
玉屏風散に含まれる黄耆(オウギ)や白朮(ビャクジュツ)という生薬は、そうした気管支や小腸などの粘膜面を司る「気」(衛気・エッキ)を高める効果があり、風邪をひきにくくしてくれる作用があります。さらに防風(ボウフウ)という生薬は、ウイルスや細菌といった病原体の侵入に対し、適切な免疫反応をひき起こす能力を助けてくれるため、花粉などの病原性が少ない異物の侵入に対しては、反応を過剰に起こさないように制御してくれるため、花粉症による鼻炎を緩和してくれます。科学の世界ではTLR(Toll Like Recepter)という、細菌やウイルスを識別する印が出ていることがわかっていますが、防風はそうした植物や動物の判別を適切に判別する能力を高める機能があると考えられています。この防風という生薬は、栽培が難しく、幾多ある生薬のなかでも、特に高価なものとして古くから知られているため、玉屏風散の「玉」という字は貴重なものという意味があります。また「屏風」はウイルスなどからからだを守る屏風としての役割を示しています。風邪予防や、花粉症の改善のために用いられる貴重な漢方薬です。
<内服方法>
・1回1包を朝と夕の空腹時に水・お湯・自整茶などとともにご内服ください。
・包装を振り、角に薬を集めてから、包装を斜めに切ることで、粉が舞うことが防げるので、無駄なく飲みやすくすることができます。
・人ごみへ出かける時や、気道系の風邪をひきやすい冬、花粉が飛び散る春などには、1回の量を増やすよりも、1日3〜4回と内服回数を増やすと、効果が高まります。
<構成生薬>
玉屏風散をおすすめしたい方
・風邪をよくひきやすい人の感冒予防のために
・特に気道系の鼻炎や長引く咳
・肘・膝の屈曲面のアトピー・湿疹などの、肺が弱ったことによる汗腺の乱れが原因の皮疹
・汗をかきやすい人(肺気は汗の分泌と関係しています)
・副鼻腔炎や後鼻漏などの鼻づまりがある方は、鼻通茶の併用をおすすめします。
・鼻がつまるよりも鼻水が出てしまう方は水滞(すいたい)という水が溜まっている状態です。鼻水やむくみ・軟便・朝のだるさがある方は、自然塩の積極的な摂取と、水のたまらない生活と食養生を心がけてください。
免疫というものは「疫(病)」を免れるための機能です。「自己」と「非自己」を識別して、攻撃するべきものは攻撃します。強すぎるとアレルギーという症状をひき起こし、弱すぎると微生物の侵入を許してしまいます。玉屏風散はそうした免疫力の調整をしてくれるため、老若男女問わず、多くの方にご利用いただける漢方薬です。1000人に一人程度、のどが痛い、お腹をくだすなどの副作用が出る方もいらっしゃるので、そうした副作用が出てしまう方は、冷蔵庫に保存して、季節が変わった体調の良いときに、再度試してみてください。万が一、それでも副作用が出るかたは、身の回りのお世話になっている方や、大切な方に、差し上げてください。副作用がとても少ない漢方薬ですが、効果のある医薬品のため、そうしたことが起こってしまうこともあります。ただし、そうした副作用が出てしまうということは、体内に「熱」が溜まっている証拠でもあるので、「熱」を溜めない生活や漢方薬の内服を心がけましょう。
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患者様の声
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● コロナだけでなく感染症に罹りにくいという安心感があります。(40代 女性)
● 他の漢方薬よりも粉が細かく、喉に貼り付きやすく飲み方が慣れるまでむせていたのと、苦味もあるため、当初は苦手でした。でも、ワクチンが出る前に玉屏風散を飲み始められたので、安心感はとても大きかったです。我が家はお陰様で誰一人まだコロナには掛かっていませんし、去年はインフルエンザにもかかっていないです。本当に有難いです。(50代 女性)
● 飲みやすい。子どももしっかり飲んでいる。習慣になった。(40代 女性)
● 風邪をほとんど引かなくなりました。家族も同じくです。(50代 女性 / 60代 男性 / 50代 女性 / 50代 男性)
● 内服してから風邪もひかないし、インフルエンザにもなっていません。(30代 男性)
● 飲んで劇的に体調が良くなった等は感じないが風邪はひきにくくなった。普段風邪気味の時に葛根湯のような漢方では改善せずパブロンのような市販薬を飲む事が多かったが秋に風邪気味になった時は葛根湯と玉屏風散で症状は治まった。(40代 女性)
● 健康のために飲んでいたが、コロナ予防のため真剣に飲むようになり、1日2回服用している。だるさがなくなり、風邪をひくこともなくなった。(60代 女性)
● 玉屏風散を家族で飲み始めてから、風邪を引かなくなりました。軽い症状で出ても、普段処方していただいてる漢方と合わせて気にせず過ごせるようになりました。(40代 女性)
● 玉屏風散を服用してから、花粉症や鼻炎の症状があまり出なくなった。風邪をひかなくなった。(30代 女性)
● 他の症状に対する漢方のように、効いている実感はあまりありませんが、いつの間にか風邪をひかなくなリました。(40代 女性)
● 風邪気味の時に早めの服用するとひどくならずに予防できるように思います。(60代 女性)
● 花粉症がとても軽くなりました。そして風邪を引きにくくなったと思います。(40代 女性)
● 花粉症にとてもよく効きます。花粉症がらくになり、とても感謝しております。予防効果もあるとのことで、継続して服用しています。(60代 女性)
● アレルギー性の鼻炎とそれに伴う咳が出ている時に飲んでいて、かなり助かっていました。(40代 女性)
● まだ、よくわかりませんが、何となく元気になってるような気がします。(70代 女性)
● 家族とその周りにコロナ感染者がいないので予防効果はわかりませんが、家族が風邪を引いたときに予防のために飲んでいます。また人混みに外出するときは事前に服用します。自分が風邪を引きそうな時、引いた時は処方されている漢方薬とともに朝晩必ず服用しています。本当に風邪が軽くすみます。(60代 女性)
● コロナワクチン接種後、全身に蕁麻疹が出るようになりましたが、玉屏風散を飲むと蕁麻疹がひきます。(50代 女性)
● 私と同居する息子ともにワクチン接種を受けないことを選択しています。私は保育士、息子は介護士であり、職場環境的には陽性になるリスクが高く、実際に息子の職場では陽性者や濃厚接触者がでている現状ですが、今の所、2人揃って感染を免れています。(50代 女性)
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*こちらの漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です(「花粉のしおり」「自然塩」は除く)。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
[関連解説]
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人参、五味子、麦門冬の三種の生薬からなり、気力を高め体を潤す作用がある生薬で構成されています。腎臓から作られる陰という力(体の中の保つ力)、生命力を補ってくれます。
夏は汗をかき、体内の水分が少なくなります。 特に腎臓が弱ってくる40代から60代の方は、生活は熱っぽいのに、体をうまく冷やせない陰虚の状態になりやすいです。 体の熱を覚ます為には尿か汗で体を冷やしますが、腎臓の働きが弱いと汗で体を冷まそうとし汗をかきます。
生脈散は腎臓の働きを強くし、尿量を増やす事で汗をかきにくくして、体を潤わせ元気にする作用があります。 ただし、人参は副作用としてほてりが強くなる事があるため、首から上があつくなるような時は内服を控てください。
<内服方法>
朝夕食前1包ずつ (症状の強い時は1日3、4包ご内服ください)
<構成生薬>
人参(ニンジン)、五味子(ゴミシ)、麦門冬(バクモントウ)
生脈散をおすすめしたい方
・気を高めてくれる
・乾いたが咳がでる
・汗を抑え、体を潤す
・保陰作用がある
・夏バテの方
玉屏風散をおすすめしたい方
・気の流れをよくする
・痰が絡む咳がでる
・冬になり軌道系が弱っている
・免疫力を高める(ウィルス感染に対してつよくなり、アレルギー反応を抑えてくれる)
・肺の力を強め、腸の働きを手伝う
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中国で最も売れている風邪薬
ノドが痛い風熱の初期の風邪に用いる(清熱解毒)
1798年に『温病条弁』という革命的な本ができあがり、その中でも代表的な歴史的名方が、この銀翹散です。200年前のパンデミックのときに開発された薬で、現代でもノドの痛いウイルス性や細菌性の感冒の初期、あるいは鼻炎などの上気道のアレルギー症状や、皮膚炎にも効果を発揮します。日本では1639年 – 1854年に鎖国があったため、残念ながら保険適応がなく、当院では自主作成しています。
<ポイント>
① 1798年の医学書「温病条弁(ウンビョウジョウベン)」に収載されている比較的新しい時代(220年前)の薬方薬
② 1639年 – 1854年の鎖国中の新興感染症に対する薬のため、日本の古方には含まれず、保険適応がない。
③ 特にノドの痛い・口渇のある「風熱」の風邪によく効くため、常備携帯しておくと良い薬。
若年から中年層のさまざまな感冒の初期に用いる。
悪寒がある時は、1番葛根湯と併用すると良い。
④ 舌尖が紅くなり、脈は病邪が表にあるので浮脈のときが適応だが、どのような感冒の初期にも用いることができる。
そのため中国では、もっともよく使われる漢方薬となっている。
⑤ 花粉症の目のかゆみにもよく用いられる。
⑥ 荊芥・淡豆鼓などの発散作用もあるため、麻疹・風疹・蕁麻疹などの初期治療にも用いる。
⑦ 清熱作用があり、薄荷の辛涼性によって口内炎の初期治療にも用いる。
⑧ 直接的に生薬が抗ウイルス作用を示すものもあるので、水を少量にしてノドの痛い部分に触れさせるのもよい。
⑨ 銀翹散の「散」は散財(生薬を粉にしたもの)が本来の形だが、日本で市販されている銀翹散は、エキス剤(生薬を煎じた上澄を粉にしたもの)のため、本来の薬ではない(当院ではホンモノの散財を作成)。また、芦根の代わりに羚羊角が用いられているものもある。
<内服方法>
食前又は食間に1日3〜4回、水又は白湯にて服用する。かぜによるのどの痛み・口(のど)の渇き・せき・頭痛の症状をおさえたい時に。
<構成生薬>
金銀花(キンギンカ)、連翹(レンギョウ)、牛蒡子(ゴボウシ)、薄荷(ハッカ)、淡豆鼓(タンズシ)、桔梗(キキョウ)、甘草(カンゾウ)、荊芥(ケイガイ)、竹葉(チクヨウ)、芦根(ロコン)
*日本では芦根の代わりに羚羊角が用いられている。当サイトでは葦茎(イケイ)を用いていますが、効果は芦根と同等です。
のどの痛み、口が渇いて水が飲みたくなるといった症状に合います。かぜの症状が出はじめた時に服用する点では葛根湯と同様ですが、さむけのあるかぜに葛根湯が効くのに対し、いつもに比べ顔がほてるなどの熱っぽい感冒、のどが痛いタイプに銀翹散は適しています。のどの痛みがでやすい時期は、乾燥する冬だけでなく、マスクをすることによる口呼吸や、エアコンを多用する夏も用いることができる薬です。
「風熱」の邪(原因)が、口や鼻から入って体表や肺などを傷つけると漢方では考えます。暖かい空気が上に上るように、「風熱」の邪は身体の上部に留まり、鼻が乾燥したりのどに炎症を与えたり、頭痛といった症状が現れます。また熱によって水分も消耗させるので、口が渇いたりもします。「銀翹散」は、のどや体表の炎症を抑えながら「風熱」の邪を追い払い、かぜによるのどの痛みを感じる時に用います。
*こちらの漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です(「花粉のしおり」「サージカルテープ」は除く)。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
[関連解説]
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双黄連は、2020年に中国科学院がコロナに効果があると発表し、中国で売り切れた「双黄連内服」と同じ生薬によるものです。
金銀花、黄芩、連翹という三種類の生薬から構成され感冒初期症状の発熱、咳嗽、咽痛痛に以前からよく使用されているシンプルな漢方薬です。
双黄連は疏風解表、清熱解毒という作用に特化した漢方薬です。金銀花は、風熱(フウネツ)という熱性の病邪に対して効果があります。日本ではカゼのことを「風邪(フウジャ)」と書きますが、それは感冒全般を意味しています。中医学での感冒は、その性質によりいくつかの分類がされます。同様に、熱をもった症状を引き起こす原因が「熱邪(ネツジャ)」と考えられていました。黄芩は熱邪や湿邪に対抗する力があり、連翹は炎症をしずめ、排膿を促す効果があります。熱がたまった状態が強くなると、尿の色が濃くなったり、舌苔が黄色〜茶褐色になります。
COVID-19では、感染初期の発熱がある時期に用いると特に効果的です。咳がある場合には55麻杏甘石湯や109小柴胡湯加桔梗石膏、軟便や食欲低下がある場合は114柴苓湯や115胃苓湯を併用するとより効果的です。また、家庭内感染を予防あるいは治療するためには、玉屏風散を一日4回程度内服します。基本的には玉屏風散+発熱したら双黄連+咳や下痢対策の漢方薬という内服が推奨されます。双黄連がない時は銀翹散がおすすめです。
1990年代後半から現代医学の薬理研究では、「双黄連」には、抗菌作用、抗ウイルス作用、免疫力を高める作用等があると報告されています。インフルエンザウイルス、肝炎ウイルス、帯状疱疹ウイルスを抑制するために、中国の医療現場では早くから西洋薬と共に中西結合医療(統合医療)として、「双黄連」が多く用いられています。また、2003年のSARSが流行した時にも、西洋医学の治療と東洋医学の治療を合わせた統合治療に、玉屏風散とともに用いられ活躍した漢方薬としても有名です。
<内服方法>
・1日1〜2袋を800ml〜1L程度の軽く沸騰したお湯に入れ蓋をし、弱火〜中火で30分程度煮詰めたものを2〜4回程度にわけて、可能な限り空腹時、もしくは食前・眠前などにご内服ください。
・発熱やからだの熱感がなくなってきたら、内服を終了してください。逆に熱感が持続している場合は、1週間程度までは、内服を継続しても構いません。
・副作用については、他の漢方薬同様、吐き気やむくみなど様々な症状の可能性があります。発熱や熱感という症状の改善が見られず、副作用ばかりが目立つようであれば、内服を中止し、医師に相談するか様子をみてください。
・副作用は瞑眩と呼ばれる好転反応の可能性もあります。
<構成生薬>
双黄連をおすすめしたい方
・熱性の感冒の初期(1週間以内)で、発熱があり体が熱い状態
(長期的な感冒で熱感がない場合は向いていません)
・入浴などの温まった時に増悪する皮膚や目のかゆみ、アレルギーの増悪時
・突然の熱性の感冒に備えておきたい方
・インフルエンザウイルス、肝炎ウイルスなどの発熱
(COVID-19に関しては、他のワクチンや治療薬同様、科学的根拠はまだ確立されていませんが、中医学的臨床からは明らかな改善例が多数報告されています。)
・帯状疱疹ウイルスの初期、疼痛が強い場合に特に有効
(高齢者でない体力が充実している実証タイプの帯状疱疹は疼痛が強くなります)
*こちらの漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です(「花粉のしおり」は除く)。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
[関連解説]
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瘀血を改善し、月経時の止痛、止血に用います。
<内服方法>
<構成生薬>
*こちらの漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
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清心茶は、肝の働きを助けます。竜骨や牡蛎といった重い生薬は、頭に向けて上ってしまう気(肝陽上更:カンヨウジョウコウ)を下の方向に向け、高ぶる気持ちを抑えてくれます。入眠障害などがある方は、一日中、もしくは夕食以降などに清心茶を服用しながら、就寝前のスマホなどの覚醒作用があるブルーライトを避け、月のあかりやろうそくの火などの自然の光を取り入れましょう。菊花は目のつかれにも効果的です。
<構成生薬>
竹葉(チクヨウ)・竜骨(リュウコツ)・牡蠣(ボレイ)・薄荷(ハッカ)・合歓皮(ゴウカンヒ)・菊花(キクカ)
清心茶をおすすめしたい方
・イライラや焦りがある方
・興奮状態があり、入眠がしにくい方
・生理前にイライラしてしまう方
・他人や自分の「悪いところ探し」をしてしまう方
*こちらの漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
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また田七人参は、シミや生理痛の原因となる「瘀血」を取り除き、冷えによる生理痛や頭痛・胃痛などに効果があるだけでなく、シミやクスミを予防する効果な生薬です。巡血茶に含まれている田七は粉状のため、なるべく粉ごとご内服ください。田七はその粉を傷口に直接つけると止血薬として血を止めるばかりでなく、その傷跡もきれいに治す効果があります。
さらに丹参が加わることで、「瘀血」をとりのぞき、血のめぐりをよくします。生理痛にも効果がありますが、生理痛の原因の多くは白砂糖の過剰摂取による冷えが瘀血の原因となっていることが多いので、可能な限り白砂糖の摂取は控えましょう。白砂糖の威力は、漢方薬を凌駕するほど絶大です。
益母草は、日本にも生えている薬草で、血を増やし瘀血を取り除き、利水作用でむくみをとり、首から上の不適切な熱を冷やしてくれます。女性に特によい漢方薬ですが、男性の肌や睡眠にとっても良いものです。
<構成生薬>
丹参(タンジン)・田七(デンシチ)・川芎(センキュウ)・当帰(トウキ)・赤芍薬(セキシャクヤク)・益母草(ヤクモソウ)
巡血茶をおすすめしたい方
・肌のトラブルがある方(特に入浴などの温まる時に増悪する症状でない方)
・貧血や夕方以降のめまい、中途覚醒などがある方
・健康面ではそれほど問題ないが、肌を美しくしたい方
・生理に何かしらの問題を抱えている方(生理不順・生理痛・月経前症候群など)
*月経に塊のある方は、白砂糖の慢性的な摂取による「瘀血」を改善することが不可欠です。
*こちらの漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
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人によって、体質はさまざまなので、気虚の状態が呼吸に出る人と、胃腸系に出る人がいます。
氣新茶は、主に胃腸系の気虚に効果があり、脂や湿気による腸の汚れである痰濁をきれいにする効果もあります。胃腸炎や上気道炎などは、脂に包まれて移動するウイルスの感染によって、痰濁と呼ばれる状態の舌になり、膩苔(じたい)と呼ばれる厚い苔として観察することができます。SARS、MARS、COVID-19というコロナウイルス感染では、下痢などの胃腸障害を認める方の舌にはこの膩苔が観察されます。
氣新茶を服すことによって、日頃から腸の状態を整えておくと、普段から気は八方へと広がり氣となり、日々新しい氣がつくられることになり、こころもからだも、スイスイと動くようになるのです。
ただし、注意が必要なのは、イライラしているときです。イライラしているときは、気の流れる方向が悪くなっていて、悪い気の流れのときは、世の中の汚い音や言葉、人の悪口や不正、自分自身の悪い部分、といった自分にとって「悪いもの」へと気が向いてしまいます。そのときは、清心茶などの気の流れを整える「肝」の状態をまずよくすることが大切です。気の向かう方向が悪いままに気の量を増やしてしまうと、その方向が悪いままに気を増幅させ、イライラが強くなってしまうことが稀にあります。その場合は、連用することを控えて肝を調整する自整茶「清心茶」や、エキス製剤では、35四逆散、ほてりを弱める24加味逍遥散、12柴胡加竜骨牡蛎湯、54抑肝散などの漢方を併用してください。また、陰虚火旺の状態でも、燃え上がる陽の火を増長して、ほてりや多汗、めまいなどが生じることがあります。人類茶と併用することで、その作用が増強してしまうこともありますので、イライラの感情や、熱の症状が出てしまう方は、連用をお控えください。ただし、自整茶での副作用の発現率は1%未満であり、連用を控えることで副作用も改善されることがほとんどです。
<構成生薬>
黄耆(オウギ)・陳皮(チンピ)・山楂子(サンザシ)・藿香(カッコウ)・蘇葉(ソヨウ)・薄荷(ハッカ)・香附子(コウブシ)
気新茶をおすすめしたい方
・食欲不振の方
・気力が足りない方
・軟便や便秘の方
・イライラよりも倦怠感が強い方
・食後にすぐ眠くなってしまう方
*こちらの漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
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前者は「熱」の問題なので、ヨーグルトをはじめとした乳製品などが原因となることが多いです。お子さまに鼻づまりがある場合は、保育園・幼稚園や小学校などでの乳製品の摂取を一度中止して、玉屏風散や鼻通茶を内服してみてください。
後者の方は「水」の問題です。早めの夕食(18時には食べ終わるか、夕食を抜く)と、夕食以降の飲食を控えてください。また就寝前に自然塩のお湯か水かスープをとると、翌朝の寝起きがスッキリし、鼻炎が改善されます。玉屏風散と鼻通茶の併用も有効です。
両者が混合している場合が多いので、鼻通茶を1日かけてタンブラーなどで飲まれるのも良いと思います。夜は口にテーピングをしてみてください。最初のうちは、苦しくてとれてしまうかたも多いですが、繰り返していくうちに鼻呼吸が強化され、肺の機能が高まります。花粉症や気道系の風邪をひきやすい冬の時期などは、とても有効です。しっかりと口にテーピングをしても、寝ている間に窒息をしてしまうほど人間は弱くないので、ご安心して眠りについてください。鼻通茶による鼻洗浄も、痛くなりすぎない範囲でお試しください。その際は、自然塩を適量混ぜると効果的です。
鼻通茶をおすすめしたい方
・花粉症の方
・副鼻腔炎などになる方
・ミント系のお茶が好き方
・鼻がつまっている方
*「鼻通茶」は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
[関連解説]
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腎は、「陰」と「陽」をつくり出します。「陰」とは、「目に見えるもの」。つまり、血液や細胞間液(津液)のような液体成分が中心で、その作用には「熱」を冷ます作用や、水を排泄・保持する力などがあります。一方の「陽」とは、体、特に足先などを温めたり、「愛」や「感動」といった情熱を湧き起こしたりするものです。
この人類茶は、腎の働きのなかでも特に、「陽」の部分を補うので、子供が欲しいカップルや、情熱的な恋愛がしたいカップルには、おすすめできる自整茶です。あるいは、異性に対する情熱だけでなく、生きることへの情熱を沸かせたい方にもおすすめの自整茶です。
ただし、腎にはバランスが重要です。「陰」が足りないのに「陽」ばかりが増えすぎると、陰虚火旺という、足は冷えてるのに首から上が熱い。という証の方は使用に気をつけてください。
多くの方にとっては、1日2日人類茶をのむことは、大きな副作用を生み出すことはないでしょう。最初に飲まれた日には、寝る時にやたら汗をかく。首から上が熱い。という症状が出るかもしれませんが、それは好転反応である瞑眩である可能性があります。そのような方は1週間ぐらいするとそういった症状がでにくくなるでしょう。ところが一方で、内服前からほてりの症状がある方は、何度飲んでもほてりが出続けてしまう可能性があります。そのような方は、陰虚の食養生あるいは、漢方薬を併用することで、陰虚の状態がある程度改善すると、人類茶を内服しても陰虚火旺の症状がでなくなることがあります。
人類茶の名前の由来は、子どもを授かるために良い自整茶という意味です。ご興味のある方は、お試しセットでご内服いただいた上で、追加注文としてお試しください。
とてもおいしいお茶なので、お客様の来訪時に注いでも喜ばれることだと思います。その際も陰虚火旺の方、特にアレルギー症状が夕方以降に出てくるような方は、少し注意が必要です。もし副作用と思われる症状が出た場合は、キュウリの塩漬けや、キュウリ(うすぎり・ピーラーでも良い)+レモン+自然塩(特に「海の精」)でつくった冷たいお茶、それでも改善なければ、一時的に対症療法薬である抗アレルギー薬を内服すると改善します。そのような症状が出た方は、人類茶の連用をお控えください。
人類茶をおすすめしたい方は
・妊活中のご夫婦
・異性との情熱的な愛を育みたい方
・若い頃に比べて、人生の目標に対するエネルギーが足りないと感じる方
・手足の先が冷えてしまう冷え性の方
*こちらの漢方は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
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パソコン画面の見過ぎによる目の疲れや、更年期以降の「かすみ目」という症状は、言うまでもなく、現代になってからみられるようになった現代病です。そのため、日本にあるツムラなどの昔の漢方薬には、目の薬というものがあまりありません。そのため、当院では安目茶を目のつかれや充血、ストレス性の頭痛に対して作成しました。
目は肝と腎の影響を受けます。ストレスで肝に負担がかかったり、加齢や遅い睡眠による腎虚になると、目が疲れ、飛蚊症や白内障といった目の病になります。また幼少期の仮性近視も陰虚と肝気鬱結によるものです。
安目茶は、杞菊地黄丸(コギクジオウガン)という目の薬にも含まれる「枸杞(クコ)」の実と、「菊の花」による肝と腎を滋養して、明目作用を持ちます。そこに合歓皮・竹葉・薄荷の清肝作用が合わさることで、ストレスを軽減します。腎虚をより補いたい場合には、87六味丸や7八味地黄丸、107牛車腎気丸などのいずれかを併用することで、枸菊地黄丸と同じ効能になります。
菊花は頭痛・目の充血にも効能があり、ストレスが原因の頭痛を改善します。パソコン仕事の多い日などは、朝から安目茶をタンブラーに入れて仕事をすると、安眠作用もあり、ストレスも目のつかれもたまらなくなります。
<構成生薬>
枸杞(クコ)・菊花(キクカ)・薄荷(ハッカ)・合歓皮(ゴウカンヒ)・竹葉(チクヨウ)
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<構成生薬>
薄荷(ハッカ)・地膚子(ジフシ)・薏苡仁(ヨクイニン)・金銀花(キンギンカ)・連翹(レンギョウ)・山梔子(サンシシ)
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文字通り安らかな睡眠のための自整茶です。薄荷(ハッカ)・菊花(キクカ)・竹葉(チクヨウ)・牡蠣(ボレイ)といった生薬が、肝の作用を高めて、高ぶった気を静めてくれます。入眠がよくなり、長期的な内服によって中途覚醒や早朝覚醒も改善していきます。
1袋を800ml程度を30分中火で煮込んで、500ml程度になったものを冷蔵庫に保存して2〜3日程度で内服することも可能です。内服時にお湯を足したり、レンジをつかって好きな濃度にしてご内服ください。不眠が深刻な場合は、朝から一日かけて内服しても、日中の不適切な時間に眠くなることはあまりありません。もしも眠くなる場合は、夕食頃から内服をして眠る前までかけてじっくり多めに飲むとより効果的です。
睡眠に関しては、こちらのコラムをご参照ください。
「睡眠について」
<構成生薬>
薄荷(ハッカ)・菊花(キクカ)・竹葉(チクヨウ)・酸棗仁(サンソウニン)・合歓皮(ゴウカンヒ)・珍珠母(チンジュモ)・牡蠣(ボレイ)・夜交藤(ヤコウトウ)
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目鼻の粘膜の炎症に用いる生薬で構成され、甘草の甘みと薄荷のスッキリ感で飲みやすくした漢方薬です。鼻通茶は花粉症の鼻炎に特化した自整茶ですが、花粉茶は特に目のかゆみがある症状の方、鼻炎の中でもつまるタイプの方におすすめです。鼻通茶と組み合わせて内服されるとさらに効果的です。
花粉症の症状が強い方には、煮出した花粉茶に自然塩を適量追加して、朝晩お飲み頂くのが効果的ですが、花粉茶を1日かけてタンブラーなどで飲まれるのが良いと思います。
暖かくなった日には、水出しした花粉茶をお飲みいただくのもおすすめです。
<構成生薬>
荊芥(ケイガイ)・連翹(レンギョウ)・甘草(カンゾウ)・麻黄(マオウ)・薄荷(ハッカ)
*「花粉茶」は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
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慢性の咳や呼吸器炎症に。
最近多い、咳がなかなかとまらないという方のために、効果的な生薬配合のお茶を作りました。咳を鎮めたり痰を除いたり、体の余分な水分を排泄したりする作用がある琵琶葉を主に、殺菌作用や鎮痛作用があるといわれている、桑白皮や半夏を使用しています。
さらに、気の巡りを良くし、リラックス効果のある陳皮や薄荷のブレンドで、スッキリとした味わいに仕上げています。
<構成生薬>
枇杷葉(ビワヨウ)・山梔子(サンシシ)・陳皮(チンピ)・桑白皮(ソウハクヒ)・半夏(ハンゲ)・薄荷(ハッカ)
*「咳茶」は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。
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葛根湯は西暦200年頃に張仲景(チョウチュウケイ)という人が書いた
『傷寒論(ショウカンロン)』という本に掲載されている薬です。
およそ2000年前の薬です。
<ポイント> 辛温解表・発汗・舒筋(ジョキン)
① 比較的体力のある人の、かぜの「ひきはじめ」に葛根湯。「汗をかき終わって、寒気がなくなるまで」の薬。寒気がなくなったら45桂枝湯や70香蘇散、9小柴胡湯などに変えましょう。
② 後頸部に帰経するので、後頸部の寒気や肩こりを少しでも感じる時は有効(舒筋)
③ 麻黄湯よりは効果がゆるめなので、寒気を感じたら気軽に服用しても良い。
発汗が終わるまで。長期服用は注意。
*ただし血圧が上昇しやすいので、内服後不快感があるときは使用を控えること
④ 咽頭痛もある場合は、市販薬の銀翹散と併用するのも良い。
<配合生薬>
葛根(カッコン)、大棗(タイソウ)、麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、生姜(ショウキョウ)
<解説>
① 葛根湯は辛温解表薬(シンオンカイヒョウヤク)で、感冒の中でも「寒邪(カンジャ)」という寒い性質の邪気が外から入ってしまった時に使います。寒気を感じるということは、体が温めてくれというサインです。具体的には体温を上昇させて、体内にいるウイルスや細菌を殺したいということです。そこで、風邪の初期に内服をして、温かいお風呂に短い時間(体の芯まで温まった感覚なので5分程度)だけ入浴し、吸水力の高い衣服を着て布団の中に頭まで入って汗をダァーッとかきましょう。葛根湯は「寒気があって、汗をかくまで」の薬です。汗をかき終わった感じがしたら「小柴胡湯(ショウサイコトウ)」などに切り替えるのが良いです。入浴に関しては別記しますが、体力消耗の問題があるので、入浴できないほど体力が低下している時は入浴しないでください。葛根湯自体も比較的体力のある人(健康な5歳ぐらい〜60代ぐらい)の方におすすめします。
② 葛根湯の帰経(キケイ:生薬にはそれぞれ最終的な効果が集まる場所があると考えられています)は膀胱経という首の後ろを通る経絡です。ですから風邪のウイルスが入ったシグナルとして後頸部の寒気や肩こりを感じたら葛根湯を飲みましょう。早めに対応しておくことで寒邪の侵入を防げます。外出時に少しでも「寒いなぁ」と思ったら気軽に飲んでも良いです。
③ 27番の「麻黄湯(マオウトウ)」は葛根湯と同じ辛温解表薬ですが、とても強いので効果も副作用も強いです。小児の気軽な内服は脱水症状を来たす場合もあるので内服に注意が必要です。成人でも症状がとても強い場合に限り、長くても2日程度の内服にとどめましょう。一方の葛根湯はだいぶ弱めです。1日1回程度なら1、2週間連続の内服はそれほど問題にならないことがほとんどです。ただし、内服しても効果が乏しい、あるいは副作用が出る場合は証(ショウ)が違う可能性があるので、内服は控えましょう。
④ 飽食の時代の咽頭痛を伴う感冒には「銀翹散(ギンギョウサン)」が有効です。amazonやマツキヨなどで購入できます。オススメはクラシエの銀翹散です。喉の痛い部分に直接触れると炎症が少し落ち着きます。
*「銀翹散(ギンギョウサン)」別名、天津感冒片(テンシンカンボウヘン)という中国の薬も効果的です。この銀翹散は中国では現在最もよく売れている風邪やアレルギーの薬です。しかし残念なことに「温病学」と呼ばれる飽食の時代の薬なので、日本では保険で認可されていないため、病院では処方出来ません。ただ、日本の薬局でも大体手に入るのでその薬を使ってください。特に寒気のない風邪、舌の先端が紅い人にはよく効きます。それでもノドが痛い場合は、15番「黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)」や50番「荊介連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)」を飲むのも効果的です。
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