29 麦門冬湯(バクモンドウトウ)
古くから、咳が続くときに用いられた薬
<ポイント>
①広く咳の治療に用いられる古典的な処方です。
②比較的体力が低下した、咳により顔面紅潮する人で、口やのどが乾燥してイガイガし、痰があまり出ない乾いた咳がコンコンと続くようなとき、あるいは切れにくい痰をともなう咳、空咳などに使われます。
③かぜのあとに残って長引く咳や、声がしわがれたときにも用いられています。
④気管支炎、気管支ぜんそくなどの病気の治療薬としても使われることもあります。
<配合生薬>
麦門冬(バクモンドウ)、半夏(ハンゲ)、粳米(コウベイ)、大棗(タイソウ)、人参(ニンジン)、甘草(カンゾウ)