11 柴胡桂枝乾姜湯*(閲覧専用ページ)
体力のない人に
<ポイント>
①力がなく、貧血気味で、口が渇き、動悸(ドウキ)や息切れがあり、神経過敏な人の、更年期障害やいわゆる血(チ)の道症※、神経症、不眠症などに用いられる漢方薬です。
②数日経過したかぜで、微熱、寝汗などがみられるようなときにも効果があります。
③「柴胡桂枝乾姜湯」は生薬の「柴胡」と「黄芩」を中心とする「柴胡剤」のひとつです。診察では、「柴胡剤」の処方の目安とされる「胸脇苦満(キョウキョウクマン)」(肋骨下の圧痛・不快感)が右側にみられ、「臍上悸(サイジョウキ)」(へその上あたりの拍動)をともなうのがこの薬が適する特徴的所見とされています。「柴胡剤」のなかでは最も虚弱な人が対象になります。
過敏な神経をいやし、体の熱や炎症を取って、心身の働きを整える漢方薬です。
※血の道症:女性ホルモンの変動に伴って現れる体と心の症状
<配合生薬>
柴胡(サイコ)、 黄芩(オウゴン)、栝楼根(カロコン)、 桂皮(ケイヒ)、 牡蛎(ボレイ)、 甘草(カンゾウ)、 乾姜(カンキョウ)
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