人間の心身は、季節や天候の変化から影響を受け、常に揺れています。特に現代人の生活は多様性に富み、仕事の日と休日では、食事も生活も精神も大きく異なります。当サイトの目指す理想の医療は、そうした変化に対して、日々の自己観察によって漢方薬や食事を自己調整できるセルフメイド医療です。その理想は、手間のかかる煎じ薬で実現することはなかなか難しいことですが、「病」に至る前の「未病」の状態であれば、自整茶やエキス製剤といった医療であれば、実現することができます。それが、当院の考える最先端の医療です。

　生きていれば、風邪をひくこともあるでしょう。ある程度の知識があれば、風邪のたびに病院へ行くこともなく、自宅における自整茶やエキス製剤での治療がとても有効です。風邪の時は、外に出かけず自宅で養生することが肝要です。また、風邪の八割以上がウイルス感染であり、ウイルスに対する有効な手段をあまり持たない西洋医学は、初期の風邪に対する有効な治療を持ち合わせていません。少なくとも最初の二日は、自宅での漢方によるセルフメイド医療で様子をみることが、最良の医療であると考えています。

　漢方治療が有効な通常の風邪の場合、最初の二日間で改善を認めます。逆に最初の二日間で、症状がそれほど強くない場合には、西洋医学でできることは発熱や頭痛などの生体反応である症状を無理矢理抑えこむ「対症療法」以外にできることは、ほとんどないのが現状です。無理をして病原体の多い病院へ出向くよりは、自宅で適切な漢方医療で自分を整えることが、多くの場合、健康にとっては良いことです。ただし、三日目になっても改善が乏しい場合は、抗生剤などの治療が必要になることもあるので、その際は、西洋医学の病院を受診してください。セルフメイドな漢方治療は、副作用の危険なども当然ありますが、漢方薬の副作用は西洋薬ほど甚大で不可逆的なものは、ほとんどありません。

　また、便通や睡眠の問診もせず、脈診も舌診もしない西洋医の漢方処方よりは、当サイトのアルゴリズムをもとに、東洋医学的な診断に基づいた内服をするほうが安全であると考えています。本来は、全ての方に対して、対面診察をしたいところなのですが、それはかないません。ほんの些細な感冒症状でも、不適切に怯えてしまう方が多いこの世の中で、当サイトにしか実現できない医療があると考え、テクノロジーを利用した医療を、この場で発展させていきたいと考えています。