元来、漢方薬は煎じ薬と言われる、40分程度煮込んだものの上澄み液を内服するものでした。

　ツムラ製薬などのエキス製剤と呼ばれるものは、その上澄み液を粉にしたものです。温泉で言えば、煎じ薬は源泉かけ流し、エキス製剤はバスクリンのようなものです。

　エキス製剤は漢方医学を手軽にし、患者さん自身が自分の漢方医になれるという最先端の医学を実現した素晴らしいテクノロジーですが、煎じ薬の効果にはやはり少し劣ります。

　補中益気湯は、医王湯とも呼ばれる元気の出る薬です。休日なのに何もやる気がしない、舞台本番で今日は疲れそうだ。元気を出したい！そういう日に１日かけて、このリアル補中を飲むと夜までずっと元気でいられます。

　ただし、元気がめちゃくちゃ出るので、血圧が高い(平常時上の血圧が150以上)方や、イライラが強い方、首から上の火照りがある方は、症状が強くなってしまうことがあるので、控えるか、清心茶などのイライラ・血圧を改善する煎じ薬と併用してください。

　飲んでみて不調を感じる場合には、内服を控えるか、パックだけを取り除いて冷蔵庫などに保存しながら、少しずつ飲んでみてください。

　副作用が出たとしても、数日内で回復します。それでも不調が続く場合には他の要因が考えられるので、当院にお問い合わせいただくか、受診なさってください。

＜構成生薬＞ 

黄耆（オウギ）、人参（ニンジン）、白朮（ビャクジュツ）、当帰（トウキ）、陳皮（チンピ）、柴胡（サイコ）、升麻（ショウマ）、甘草（カンゾウ）、大棗（タイソウ）、生姜（ショウキョウ）

＊こちらの製品は医薬品のため、お求め希望の場合は医師の診察が必要です。「ご利用ガイド」をお読みになり、お手続きをお願いいたします。