牛蒡子(ゴボウシ)
[基原]
キク科(Compositae)ゴボウ Arctium lappa Linné の果実
産地:江蘇省、湖北省、遼寧省
[異名別名]
悪実(アクジツ)、鼠粘子(ソネンシ)、大力子(ダイリキシ)
[選品]
新しく、充実して質の重いものが良品である。未熟で軽いものは不良である
[成分]
リグナン配糖体(アルクチイン)、脂肪油など
[薬理]
抽出液:抗真菌
抽出物:子宮収縮、血糖降下
アルクチイン:強直性けいれん、血管拡張
[効能主治]
性味:辛苦、涼
帰経:肝、胃
効能:風熱を辛涼発表する、宣肺(センパイ)し発疹を促す、消炎消腫する
主治:風熱による咳嗽、咽喉腫痛、斑疹不透(ハンシンフトウ)、痒みを伴う風疹、熱を持った化膿性の腫れ物
[引用文献]
本草綱目:斑疹の毒を消す(悪実子の項)
本草綱目(張元素 曰):肺を潤し、氣を散じ、咽膈(インカク)を利し、皮膚の風を去り、十二経を通ず(悪実子の項)
参考文献:「漢方294処方生薬解説」(じほう)