39 苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)

めまいやふらつきがあり、尿量が減っている人に向く

「水」を巡らせ、「気」の逆流を改善

 

 

<ポイント>

 

①体力がなく、めまい、ふらつき、のぼせ、動悸などがあって、尿量が減少している人に用いられる処方です。

 

②そうした症状のある人の、神経症、立ちくらみ、めまい、頭痛、息切れなどで用いられます。


③漢方の診察で、みぞおちのあたりを叩くと、水がたまっているようにポチャポチャ音がする「胃部振水音(いぶしんすいおん)」が処方の目安とされています。

 

④漢方では、めまいの第一の原因は体内の水分が停滞したり偏在したりする「水滞(すいたい)」であると考えています。

 

⑤「苓桂朮甘湯」は「水滞」を改善する薬の一つで、あわせて生命活動の根源的なエネルギーである「気」が逆流する「気逆」を改善します。

 

 

 

<配合生薬>

茯苓(ブクリョウ)、蒼朮(ソウジュツ)、桂皮(ケイヒ)、 甘草(カンゾウ)